ジェネリック医薬品はなぜ供給不足なのか?ジェネリック医薬品を供給している製薬会社一覧
当サイトでもジェネリック医薬品については記事にしてきました。
目次
ジェネリック医薬品の普及
日本においてジェネリック医薬品は急速に普及していて、一時期は約80%もの割合を占めていました。
しかしながら現在では一部のジェネリック医薬品が供給不足となっています。
2021年12月の時点で、実に3,000品目以上の製品が供給不足となっているのです。
この状態はさらに3年ほど続くと見込まれています。
ジェネリック医薬品の供給不足はなぜ起きているのか
実はここ数年にわたって、ジェネリック医薬品企業の不祥事が起きており、製造中止や出荷停止する事態になりました。
それがジェネリック医薬品が供給不足となった背景です。
2020年12月、小林化工が製造販売を行っていた経口抗真菌剤(水虫の治療などに使用)のイトラコナゾール錠の一部に、睡眠薬が混入する事件が起きました。睡眠薬の成分が混入した薬を服用し、眠気や意識が朦朧とする作用が起きてしまったために、自動車事故になったり、死亡事故なども起きたのです。
小林化工には116日間の業務停止命令処分が下されました。
その他にも2021年に9つの製薬企業が業務改善命令や業務停止命令などの処分を受けることになりました。
これだけ多くの製薬会社がジェネリック医薬品を製造できなくなったのですから供給不足が起きるのは必然です。
またこの供給不足によって代替品の需要もふえるわけですから、連鎖して代替品も不足していくという状態になってしまったのです。
ジェネリック医薬品を製造している製薬会社一覧
- サワイグループホールディングス株式会社
- 日東メディック株式会社
- ニプロESファーマ株式会社
- 東和薬品株式会社
- 相模化成工業株式会社
- 日本ジェネリック株式会社
- 小林化工株式会社
- 武田テバ薬品株式会社
- 武田テバファーマ株式会社
- 沢井製薬株式会社
- 高田製薬株式会社
- 株式会社陽進堂
- 長生堂製薬株式会社
- 全星薬品工業株式会社
- 富士製薬工業株式会社
※業務改善命令、業務停止命令を受けた製薬会社ではありません。あくまで製薬会社の一覧です。
出典元:日経テレコン