なぜ富山には製薬企業が多いのか?
2016/09/21
富山県と言えば「富山の薬売り」で有名ですね。そして多くの製薬会社があることでも有名です。
では、なぜ富山は薬が有名なのでしょうか?
元を辿れば江戸時代に遡ります。富山十万石の二代目藩主・前田正甫(まえだ まさとし)公が『反魂丹(はんごんたん)』という薬を持っていて、腹痛の人に与えたところ、すぐさま腹痛が治まった、という話があります。そして越中富山から諸藩への薬の販売が認められ「富山の薬」が広まったと言われています。
さらに正甫公は売薬行商人の育成をして全国へ広めて、それが「配置薬販売」の始まりとされています。
これが「富山の薬」の始まりです。その後製薬会社により発展していき、富山は配置薬業界のトップになりました。
売薬業者が発展し、その資本で銀行や繊維、製紙、出版、印刷、運輸、保険等の様々な工場を作りました。富山はそうして大きく発展していったのです。